ハイパーカジュアルゲームは常に新しいアイディアを必要とします。
とはいえ全く新しいものを作るのは大変ですよね。そこでご紹介するのがハイパーカジュアルゲームによく使われるメカニクスです。既存のメカニクスを知り、うまく組み合わせることであなただけのアイディアを生むことができます。
ご紹介する10個のメカニクスをヒントに、革新的なアイディアを生み出してみませんか?
ハイパーカジュアルゲームの10のメカニクス
ではさっそく、ハイパーカジュアルゲームによく使われている主なメカニクスをご紹介していきます。
タイミング
適したタイミングで画面をタップするメカニクスは、多くのハイパーカジュアルゲームで取り入れられています。完璧なタイミングでタップすることで画面上のキャラクターが高く跳ぶ、いいタイミングでタップしてバットを振ることでボールが遠くへ飛ぶなどさまざまなゲームに応用することが可能です。
これらタイミングのメカニクスを使ったゲームでは、スコアを競うゲーム性が多く見られます。より良いタイミングでタップできれば、より高いスコアを手に入れることができるのです。
この手のハイパーカジュアルゲームを作成する際に気をつけたいのは難易度。簡単すぎると離脱に繋がりますが、難しすぎてもプレイする気が起きなくなってしまいます。ユーザーの反応を見ながらバランスをしっかりと設計していきましょう。
パズル
ハイパーカジュアルゲームは直感的にプレイできることが大前提であるため、ハイパーカジュアルゲームとして設計されたパズルゲームは簡単にプレイできるものがほとんどです。チュートリアルがなくても理解し、プレイすることができるようなパズルを組み立てる必要があります。
パズルのメカニクスを採用する場合、難しいのは難易度の変動です。最初はとても簡単なステージを用意し、チュートリアルのような役割を担わせることがほとんど。ですがそのあとずっと同じ難易度では、ユーザーはすぐに飽きを感じてしまいます。ゆるやかに難易度をあげつつ、最大難易度に上限をつけないことが大切。ハイパーカジュアルゲームには基本的に明確な終わりがないため、あまり難しくしすぎるとその後のプレイが続かなくなってしまいます。ユーザーが解けたら気持ちいいと感じられる難易度を保ちながら、飽きを感じさせない工夫をしていきましょう。
整える
何かを整えたときのすっきりとした気持ちを利用するのが、整えるメカニクス。果物の皮むきや汚れた部屋の掃除、いらないものの整頓などが挙げられます。
テーマはさまざまですが、根本は必要なものを補う、もしくは中身を取り除くといった動きがメイン。必要なものを補う動きでいえば、何かに色を塗るなど。中身を取り除くものでいえば、汚れた窓の掃除や仲間はずれのアイテムを排除するといった動きが挙げられます。
プレイヤーは何かをきれいにしたとき、気持ちの良さを感じます。その気持ちをゲーム内で再現させることができれば、ユーザーはゲームに中毒性を感じてくれるはずです。
マージ
マージとは何かを「合わせる」といった意味合いを持ちます。2つ以上のオブジェクトを合体させたり組み合わせたりすることでゲームを進めていきます。
マージメカニクスが組み込まれたゲームをプレイするユーザーは、マージしたオブジェクトの完成に対する達成感を得ています。例えば、代表的なマージゲームに「2048」があります。2048はオープンソースとされているため多くの人がアレンジしたゲームを開発しているのですが、この2048の醍醐味は達成感です。数字と数字をマージさせることでより大きな数字を作り出し、今までよりも大きな数字を叩き出すことができると、達成感が得られます。
マージが成功する度にユーザーに達成感を与えられるような構造を心がけてみましょう。
スタッキング
スタッキングとは積み重ねることを指したメカニクスです。落ちてきたものをうまく積み重ねることでゲームを進行させます。有名なゲームでいうと「テトリス」を思い浮かべてもらえるといいでしょう。スタッキングゲームにはタイミングやパズルといったメカニクスの要素を含んでいることもあります。
どのような積み重ねをさせるかはデベロッパー次第です。スタッキングの対象はブロックなのか、生き物なのか。対象の落とし方も場所を固定するのかいろいろな場所から落ちてくるのかで、ゲームの難易度や趣旨が変わってきます。
ここでも気にするべきは難易度です。ステージが変わってもまったく同じ難易度にならないよう、障害を用意したり、スキンを変えたりといった工夫が必要になります。
成長
生き物やボール、建物など、なにかのオブジェクトを成長させるメカニクスを使ったハイパーカジュアルゲームも多く存在します。例えば「Dinosaur Rampage」では、恐竜になるべく多くのビルを倒させる、またはライバルの恐竜を倒させることで成長を促します。時間内にどこまで成長させられるかがゲームの醍醐味となります。
ここでは成長を視覚的に見せることが必要です。恐竜であればレベルが上がると色が変わる、大きくなるなどパッと見て成長がわかるようなデザインを採用しましょう。成長を実感させるため、フィールド上に他のプレイヤーを表示させることも有効です。他のプレイヤーと比べることで、より自身の成長に喜びを感じることができます。
上昇&下降
上昇と下降のメカニクスについて、代表的なゲームがVoodooの「Helix Jump」です。ボールが障害物を通過しながら下降していくのを補助することが求められます。単純な動きではあるものの、その達成感を求めてユーザーは何度もプレイを続けてくれるのです。
上昇と下降のメカニクスを使ったゲームでは、リワード広告が効力を発揮します。ユーザーがつまづいてしまった際に、広告を再生することでもう一度同じところからスタートするためのライフを与えるという仕組みが使えるのです。難しいステージにぶつかり、失敗ばかりしているとユーザーはイライラしてしまうので、リワード広告などで救済策を与えてあげましょう。
回転
回転メカニクスを使ったゲームでは、キャラクターやオブジェクトを左か右に移動させて進めます。コースから落ちないように車を制御したり、障害物を避けながらゴールを目指したりといったゲーム性は見たことがあるのではないでしょうか。
回転メカニクスではどこでオブジェクトを回転させるかが肝。このコントロールを簡単にしておかなければ、ハイパーカジュアルゲームらしい簡単な操作性を保つことはできません。いかに簡単に、中毒性のある操作を取り入れるかがポイントになるでしょう。
器用さ
プレイヤーに器用さを求めるハイパーカジュアルゲームも存在します。一部の器用さメカニクスを使ったゲームは、タイミングメカニクスと似通っていますが、その本質は違うもの。タイミングよくタップするだけでなく、スワイプやダブルタップなどを使ってゲームを進める必要があるのです。
この手のゲームは難易度が上がりがちなので、難易度調整は気をつけたいところ。難しくなりすぎると、プレイヤーはイライラして離れていってしまいます。クリアすると気持ちがいいくらいの難易度、操作感を目指しましょう。
サイズ変更
プレイヤーの空間認識機能を使った、サイズ変更のメカニクスも使いやすい仕様の一つです。キャラクター、もしくはブロックなどオブジェクトのサイズ変更をすることで、ゲームのクリアを目指します。
パズルゲームやランゲームなど多くのジャンルに取り入れやすいのがサイズ変更のメカニクス。サイズ変更だけを強みにしてしまうと単純すぎるかもしれませんが、他のメカニクスとうまく組み合わせることでその効果を発揮します。
メカニクスをうまく組み合わせて開発をスムーズに
紹介した10個のメカニクスが、ハイパーカジュアルゲームのすべてではありません。世の中からは多くのハイパーカジュアルゲームが生まれ、そして新たなメカニクスについても研究され続けています。
まったく新しいメカニクスに挑戦するのもデベロッパー冥利につきますが、まずは既存のメカニクスを組み合わせることで斬新さを生むという作り方もぜひ取り入れてみてください。きっとあなただけのハイパーカジュアルゲームを開発するための役に立つはずです。
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