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ハイパーカジュアルゲームとは? 開発から広告で収益化するまでの方法を解説

ハイパーカジュアルゲームとは? 開発から広告で収益化するまでの方法を解説

ハイパーカジュアルゲームはアプリ業界の中でも大きな市場規模を持ち、世界中から注目されている分野。

そんなハイパーカジュアルゲームについて、言葉の定義やユーザーの獲得方法、広告で収益化する方法など、開発に関わる様々な事柄を初心者にもわかりやすいよう詳しくご紹介していきます。

ハイパーカジュアルゲームの定義とは

ハイパーカジュアルゲームは、2017年頃から注目され始めたスマートフォーンゲーム。

その特徴としては

・誰でもチュートリアルなしで直感的に遊べる
・集客と収益は広告に頼っている

といったものが挙げられます。それぞれもう少し詳しく解説していきましょう。

誰でも直感的に遊べるゲーム

まず、ハイパーカジュアルゲームのターゲットは世界中の人々。どの国の、どんな性別の、どんな年齢の人も遊べることが前提です。

一部例外もありますが、ほとんどのハイパーカジュアルゲームにチュートリアルはありません。言語を使った説明をせずとも、直感的に遊び方を理解できるよう設計されています。

男女問わず、年齢問わず誰もが簡単に遊べる。それがハイパーカジュアルゲームの醍醐味なのです。

集客も収益も広告がほとんど

ハイパーカジュアルゲームにとって、「広告」は2つの役割を果たします。

まずは集客をするための広告。ハイパーカジュアルゲームの集客には、主に広告を使用します。ハイパーカジュアルゲームのターゲットは世界中の人々ですので、広告も世界に向けて大々的に打ち出していくのが主流です。
とはいえ、作ったアプリすべてに大規模な広告費をかけるわけではありません。大々的なリリースをする前にテストをし、収益が出そうな見込みがあるゲームにのみ広告費をかけるのが、効率的にハイパーカジュアルゲームで収益を上げるコツといえるでしょう。

次に、収益のための広告について。ハイパーカジュアルゲームの収益は、ほとんどをアプリ内広告から得ています。収益化については詳しく後述しますのでそちらもご覧ください。

ハイパーカジュアルゲームを開発する

では、ハイパーカジュアルゲームはどのように開発していくのでしょうか。大まかな手順をご紹介します。

ほとんどのハイパーカジュアルゲームはUnityで開発

ハイパーカジュアルゲームのほとんどはUnityというゲームエンジンを使って開発されています。Unityにはハイパーカジュアルゲームを開発するために必要なツールが揃っており、個人であれば無料で使うことが可能です。

Unityで開発するメリットは、なんといっても使いやすさとアセットの多さ。直感的にゲーム開発できるだけでなく、自分の不得意な部分があればアセットに頼ることが出来ます。

Unityで使われている言語は「C#」。今後ハイパーカジュアルゲーム開発をしていくのであれば、まずはC#の勉強から始めるといいでしょう。

企画

ハイパーカジュアルゲームにおいて、企画はとても重要な部分。すでにたくさんのハイパーカジュアルゲームがリリースされているため、その中でも負けない企画を出す必要があります。

どのようなテーマで、どのような面白さを提供するのか。そのためにはどのような要素が必要なのかを、開発前に洗い出す作業が必要です。

テーマは日常生活からヒントを得ることも可能です。身近なテーマから着想を得たハイパーカジュアルゲームがヒットすることはよくあるため、普段の生活でもアンテナを張ってみると良いでしょう。

プログラミング

企画ができたら、プログラミングです。一般的には、さきほど紹介したUnityを使って開発していきます。

ただ、最初からゲームを作り込む必要はありません。プロトタイプと呼ばれる数ステージのみのテストアプリを作ることから始めるのが一般的です。プロトタイプの段階でリリースし、ユーザーの反応を見ます。

もしプロトタイプの反応がよく、収益性が見込めるようであれば本格的なプログラミングに入るという流れとなるでしょう。

アプリストアに登録

アプリができたら、アプリストアに登録します。アプリストアにアプリを登録するには、ライセンス登録が必須です。

App Storeに登録したい場合はApple Developer Programへの登録(年額99ドル)、Google Playに登録したい場合はGoogle Playへのデベロッパー登録(払いきり25ドル)が必要となります。Google Playは払いきりですが、Apple Developer Programへの登録は年額であるため期限切れには注意しましょう。

ユーザーを獲得する

ハイパーカジュアルゲームを開発し、アプリストアに登録したら、ユーザーを獲得する必要があります。ユーザーを獲得するのに必要なのは「広告」。世界中に広告を配信して、アプリの魅力を伝えるのです。

ただし、大々的に広告を打つのはもう少し先。まずは試作段階であるプロトタイプの広告を小規模にリリースし、反応を見ます。そこで良いCPI(※)が出れば、アプリの本格的な制作と大々的な広告のリリースが始まるのです。(※コスト・パー・インストール。1ユーザーがアプリをインストールにかかった費用のこと。)

ハイパーカジュアルゲームを収益化する

ハイパーカジュアルゲームを収益化するには、アプリ内での広告配信が基本。アプリ内で広告を表示・再生してもらうことで収益を得ているのです。広告が1度再生されるごとに得られる収益は少ないのですが、多くのユーザーの目に触れることで置く単位の収益が上がることもあります。

アプリ内広告は主に3種類

ハイパーカジュアルゲームでは、主に「バナー広告」「インターステイシャル広告」「リワード広告」という3種のアプリ内広告を使用します。

バナー広告は、その名の通りアプリ内にバナーを表示させる広告。古くから使われている広告の手法ですが、ハイパーカジュアルゲームにも起用されています。

インターステイシャル広告とは、全画面表示の広告のこと。静止画や動画、ミニゲームをプレイできるものなど様々な形態があります。

そしてリワード広告は、広告を閲覧することでユーザーにリワード(報酬)が与えられるというもの。広告を再生すると、ゲームのポイントがもらえたり、スキンが開放されたりと、何かしらの報酬が得られるのです。ハイパーカジュアルゲームでは、このリワード広告の収益性がかなり高いとされています。

どの広告をどの位置に配置するのか、うまく組み合わせることで収益を上げることが可能です。

ハイパーカジュアルゲームを成功させるには

ハイパーカジュアルゲームは、収益性が高いとしてかなり注目されています。ですが、リリースしたアプリすべてが成功するわけではなく、収益の上がらないアプリもあるのです。

では、ハイパーカジュアルゲームをアプリとして成功させるにはどうしたらいいのでしょうか。

トレンドや市場を読む

ハイパーカジュアルゲーム業界はトレンドの流れが早いのが特徴です。一定期間食べ物のアプリが流行っていたと思ったら、翌月にはほとんどのアプリがランクダウンしているという可能性も。

今はどのようなアプリが流行っていて、次にどのようなジャンルが流行りそうなのか。常にハイパーカジュアルゲームのトレンドや市場を追っていく必要があります。

良い集客用広告を作る

いくら良いハイパーカジュアルゲームを開発しても、人々に知られることがなければ埋もれていくばかり。アプリの存在を知ってもらうためには、広告を制することが肝となります。

集客用の広告はハイパーカジュアルゲームにとってかなり重要なポイント。その広告を見ただけでアプリの内容がわかり、ワクワクが伝わり、ダウンロードしたいと思えるか。ここをしっかりと詰める必要があります。

集客用の広告は、ヒットしたアプリでも手を変え品を変えいろいろなパターンを試していくもの。良いCPIの出る広告を突き詰めましょう。

テストでふるいにかける

ハイパーカジュアルゲームを収益化するには、テスト段階が不可欠。プロトタイプのアプリを広告に出し、テストをクリアしたものだけ正式にリリースへと動き出します。つまり、テスト段階でCPIが振るわず収益性が見込めないと判断されたものは、それ以上開発されることがないのです。

はじめから本格的にアプリを作り込んでしまうと、テストでダメだったときに開発期間が無駄になってしまうことも。まずはプロトタイプを作成し、テストにかけ、収益化できそうになければ次のアプリ開発に取り掛かる。このPDCAをスピーディーに行うことが、ハイパーカジュアルゲームで成功するためのコツともいえるでしょう。

ハイパーカジュアルゲームを開発したい人へ

ハイパーカジュアルゲームの市場規模はかなり大きなもの。成功すれば億単位の収益を上げることができる、夢のような可能性を秘めた業界です。

ハイパーカジュアルゲームを数多くヒットさせている会社もありますが、個人が開発したアプリが収益を出すことも。つまりどんな人にもチャンスはあるのです。

ハイパーカジュアルゲームを開発する上で多くの人がネックと感じるのは、費用面。集客するためには大々的に広告を打ち出す必要があり、それにはどうしても費用がかかってしまうのです。

そこを解決するのがパブリッシング事業というもの。弊社はSuper Sonic社と提携してアプリのパブリッシング事業を行っています。ハイパーカジュアルゲームを開発したいけれど、費用面をどうしていいかわからないという方は、ぜひ弊社へお問い合わせください。Super Sonic社とともに、あなたのアプリを全力でサポートさせていただきます。

投稿者プロフィール

広報部ゆあ
広報部ゆあ
株式会社ソースコード広報部/ライター
海外のインディーズゲームが好きで、自分でも開発するようになるが、飽きっぽく凝り性なので一人でリリースまで作り上げることができず、ぐだぐだしているところをスカウトされた。
現在は主にディベロッパーへの技術サポートと公式サイトのお役立ち情報の更新を担当している。