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ランナー系ハイパーカジュアルゲームの特徴とヒットのコツを解説

ランナー系ハイパーカジュアルゲームの特徴とヒットのコツを解説

ハイパーカジュアルゲームの数多くあるジャンルの中、大人気なのがランナー系です。

ランナー系ハイパーカジュアルゲームは「できるだけ速くゴールまで走り切ること」が目的。とてもシンプルで分かりやすいので、究極のハイパーカジュアルゲームといわれているんです。

今回はそんなランナー系ハイパーカジュアルゲームについてSupersonicのゲームデザイナーであるスレン・メルコニャンが解説している記事を紹介します。数あるヒット作を出しているSupersonicから、ランナー系の特徴とヒットのコツを学びましょう!

ランナー系ハイパーカジュアルゲームの特徴

ランナー系ハイパーカジュアルゲームは、常にトップチャートにある人気のジャンルです。「Stacky Dash」や「High Heels!」などのランナー系ゲームをプレイしたことがある人も多いはず。

今回はそんなランナー系をより深く理解するために、その特徴を2つ紹介します。

短いプレイ時間で高い満足度を得られる

ランナー系では、他のジャンルと比べても短いプレイ時間で高い満足度を得られます。

ユーザーは短いプレイ時間で満足感を得ることを求めているため、ハイパーカジュアルゲームは簡単でプレイしやすい必要があります。この点、ランナー系ジャンルは集中してプレイでき、躍動感もありながら簡単に操作できるので、究極のハイパーカジュアルゲームだといえるのです。

引用:Supersonic

Supersonicいわく、ハイパーカジュアルゲームの平均セッション時間は2分39秒。この2分半の中でユーザーを惹きつけるのは難しいものです。例えばパズル系のゲームでは、2分ほどで解けるけれど達成感も得られる、適度な難易度のパズルを用意する必要があります。

その点、ランナー系ハイパーカジュアルゲームには最初から「躍動感」「操作の簡単さ」「集中させる力」が揃っています。短いプレイ時間でも充分にユーザーを虜にする力があるというわけです。

サブジャンルが多い

ランナー系はゲームの主な目的(できるだけ速くゴールすること)がシンプルなので、容易に他の要素も追加できるようです。

ASMRや、意思決定、ゲイン・アンド・ルーズ(獲得と喪失)などのサブジャンルが出来たことで、ランナー系ハイパーカジュアルゲームは広い層にアプローチできています。

引用:Supersonic

例えば「Join Clash」はランナー系のサブジャンルである「ゲイン・アンド・ルーズ」の要素を追加している人気作品。

レースの始めは1人ですが、途中で仲間を獲得していき大きなチームを作ってゴールまで進みます。Join Clashは「ゲイン・アンド・ルーズ」が好きな層と「ランナー系」が好きな層の両方のハートを射止めているのですね。

サブジャンルが多いと、①ターゲットが広がるのでマネタイズしやすい、②個性を出せるのでハマってもらいやすい、という利点があるでしょう。

ランナー系ハイパーカジュアルゲームをヒットさせるコツ

Supersonicのスレン・メルコニャンは、そんな人気のランナー系ハイパーカジュアルゲームをヒットさせるコツについても解説しています。具体的なアドバイスが詰まっているのでランナー系を開発したいデベロッパーの方必見です!

レベルを簡単に、短くする

ランナー系ハイパーカジュアルゲームを開発する際は「レベルの難易度」と「レベルの長さ」に注意しましょう。

短い時間で「またプレイしたい」と思わせられるように、レベルの難易度を下げるのと同様に、レベルの長さもまた短くする必要があります。1つのレベルをクリアするのに時間がかかるとユーザーは達成感を得られないため、ゲームを離脱してしまう可能性が高くなるのです。

引用:Supersonic

ハイパーカジュアルゲームは隙間時間にリラックスしながらプレイするもの。気張らずに楽しめて、かつ達成感を得られる難易度であることが大切です。平均セッション時間がおよそ2分半だということを意識して、レベルを短く簡潔にするようにしましょう。

ランナー系ハイパーカジュアルゲームの場合は、キャラクターが前に進むスピードや、障害物の難易度、コースの長さなどを調節するのがおすすめです。すでにヒットしているアプリをプレイしてみて、求められているレベル感を肌で感じてみるといいでしょう。

外部の人からフィードバックをもらう

ランナー系ハイパーカジュアルゲームを開発する際は、開発メンバー以外の人たちからフィードバックをもらうことも大切だとこの記事では述べられています。

しかし多くのデベロッパーは、ユーザーの手に渡るまでゲームの本当の難易度に気付きません。手遅れにならないよう、リリース前に外部の人にあなたのランナー系ゲームをプレイしてもらい、彼らからフィードバックを受け取ることをおすすめします。

引用:Supersonic

デベロッパーは常にそのゲームと向き合っているおりゲームに愛着があるため、100%客観的に評価をするのが難しくなっています。開発メンバー以外の友人や家族などにプレイしてもらい、フィードバックをもらうことで新しい視点を取り入れましょう。

フィードバックをもらいたい点を事前に書き出しておくといいかもしれません。例えば「レベルの難易度や長さは適切か」「達成感はあったか」「デザインは分かりやすいか」「その他に改善して欲しいこと」などとまとめておけば、家族や友人も注目すべき点が分かりフィードバックを与えやすいでしょう。

ランナー系は万人に好かれるジャンルなので、周りの人にも協力を頼みやすいかもしれませんね。

鮮やかな色を使う

ランナーゲームについて、ゲーム内や広告で使う色は明るいものを選びましょう。

ランナー系のゲームや広告クリエイティブで暗い色を使用すると、CPIは高くなり、ゲーム内指標は低くなることが知られています。代わりに、鮮明で大胆な色を使用しましょう。

引用:Supersonic

このSupersonicの記事に書かれているように、暗い色を使用するとKPIが悪化することが知られています。鮮やかな色を使用し、隣り合わせの要素のコントラストも意識しましょう。

例えばピンクと赤が隣り合わせの場合よりも、ピンクと青が隣り合わせの方が一つ一つの要素がはっきりしますよね。ハイパーカジュアルゲームでは、どんなユーザーも一瞬見ただけで理解できる単純さが重要です。色を使うときは「分かりやすさ」「鮮やかさ」「コントラスト」を意識してみてくださいね。

トレンドを取り入れる

この記事いわく、Supersonicではランナー系ハイパーカジュアルゲームを開発するときにトレンドを意識しています。ランナー系のジャンルはそれだけでも大人気ですが、トレンドを掛け合わせることで他にはない個性を出すことができるのです。

例えばASMRの爽快感とランナー系の躍動感を掛け合わせると、短い時間でユーザーが「気持ちいい!楽しい!」と思えるゲームになるでしょう。

また、ランナー系はトップチャートに乗り続けている人気ジャンルなので、ただ走るだけのゲームではもう新鮮さが失われています。しかしその一方で、トレンドになっているものはまだ新鮮な感覚でユーザーに受け止めてもらえますよね。そんなトレンドを取り入れればランナー系ハイパーカジュアルゲームに新鮮さをプラスできるのです。

ランナー系のトレンドについてはこちらの記事でデータを用いて詳しく解説していますので、よろしければ参考にしてみてくださいね!

ランナー系ハイパーカジュアルゲームに挑戦する価値あり!

ランナー系のジャンルはこれからも人気が続くことが期待できます。今回Supersonicの記事で紹介されていたヒットさせるコツを参考に、ランナー系の開発に挑戦してみてはいかがでしょうか?

・レベルを簡単に、短くする

・外部の人からフィードバックをもらう

・鮮やかな色を使う

・トレンドを取り入れる

この4つはSupersonicが数多くのヒット作を出して感じた、実績に基づく方法です。ハイパーカジュアルゲームの開発に行き詰まった際は、業界のトップ会社の事例を調べてみるとヒントが見つかるかもしれません。

Supersonicの記事はこちら。
王道トレンド・ランナー系ゲームで成功する方法とは

投稿者プロフィール

広報部ゆあ
広報部ゆあ
株式会社ソースコード広報部/ライター
海外のインディーズゲームが好きで、自分でも開発するようになるが、飽きっぽく凝り性なので一人でリリースまで作り上げることができず、ぐだぐだしているところをスカウトされた。
現在は主にディベロッパーへの技術サポートと公式サイトのお役立ち情報の更新を担当している。