ゲーム開発お役立ち情報

ハイパーカジュアルゲームのパブリッシャーとは?提携するメリットを解説

ハイパーカジュアルゲームのパブリッシャーとは?提携するメリットを解説

パブリッシャーと提携してハイパーカジュアルゲームを売りたいと思っているデベロッパーの方必見!ゲーム開発初心者、既にローンチ経験がある方、そしてさらに規模の大きいスタジオも、パブリッシャーと提携するメリットは多く存在することをご存知でしょうか。

今回はパブリッシャーとの提携がハイパーカジュアルゲームのヒットへの近道である理由を解説します。

パブリッシャーとは

ゲーム業界における「パブリッシャー」とは、ゲームを販売する人のことを言います。デベロッパーが開発したゲームを売り出すのがパブリッシャーです。パブリッシャーとは英語で「発表・出版する人」という意味なので、単語の意味そのものですね。

例えば、あの任天堂もパブリッシャーとして活動しています。任天堂から販売されているゲームは、すべて任天堂で開発されているわけではなく、他のスタジオが開発したゲームを任天堂が売り出しているケースも多くあるのです。任天堂からヒット作が続々出るのは、開発されたゲーム自体の良さはもちろんですが、パブリッシングの力も大きいというわけですね。

パブリッシャーにはそれぞれ得意分野があります。例えば任天堂はゲームソフトがメインで、ハイパーカジュアルゲームに特化していません。ハイパーカジュアルゲームだと、「Supersonic」が代表的なパブリッシャーの1つ。Supersonicは、「Stacky Dash」「Join Clash」「Sort It 3D」などの数々のハイパーカジュアルゲームを出している実績のあるパブリッシャーです。

パブリッシャーと提携するメリット

そもそもパブリッシャーと提携するメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

デベロッパーやスタジオだけで頑張るよりも、ヒット作を生み出しやすくなる理由をご紹介します。

業界初心者を成功に導いてくれる

ハイパーカジュアルゲームはまだまだブルーオーシャン。ネット上にも情報が少ないため、ハイパーカジュアルゲーム業界初心者の方はゲームを販売する方法やコツ、収益性を確保する方法などの知識を得るのが難しいでしょう。

例えばこれまでは趣味でゲーム開発をしていた場合、開発についての知識はあっても、販売の方法や数値の分析の仕方などについて独学で学ぶのには大きなコストがかかります。その点、パブリッシャーと提携すれば、ゲームを売り出すのに必要な知識をすべて教えてくれるのです。

良いパブリッシャーは、ゲームを売り出すプロセスを通じて、デベロッパーとコミュニケーションを取ります。業界初心者のデベロッパーにも理解できるように説明してくれるため、パブリッシャーとデベロッパーが二人三脚でゲームを売り出せるのです。

ハイパーカジュアルゲーム初心者の方は、パブリッシャーと提携することがヒットへの近道と言えます。

経済的な支援をしてくれる

多くのパブリッシャーは、経済的な支援もしてくれます。

ハイパーカジュアルゲームの主な集客方法は広告配信によるものです。そのため、莫大な広告費がかかってしまうことも珍しくありません。デベロッパーが個人で広告費を負担すると、小さい規模でしか広告を配信できず、ヒットに導くのは困難です。

パブリッシャーが広告費を負担することで、大きな規模での広告配信を可能にし、多くのユーザーにリーチすることができます。ハイパーカジュアルゲームは開発費用が安く、個人でも開発しやすいのが特徴です。しかし、実際にゲームを売り出すときはコストがかかってくるので、パブリッシャーと提携するのがおすすめです。

マネタイズ戦略のプロ

パブリッシャーはマネタイズのプロフェッショナルです。どの指標がどのレベルに達していると収益性を確保できるのか、どのようなテストを行えば数値が改善するのかなど、マネタイズに必要な知識を豊富に持っているので、ハイパーカジュアルゲームで稼ぎたい方はパブリッシャーと提携するといいでしょう。

Supersonicには以下のような成功事例があります。

彼らがゲームSort It 3DのためにSupersonicと提携してからは、両アプリストアで1位を獲得し、LTVは30%増加、そしてプレイ時間は20%増加しています。このケースでは、成長ループを最適化する専門知識によってGemoのリテンション率をブーストすることに成功し、持続的な成長を遂げるためにUA戦略を強化できました。

引用:Supersonic

安定したマネタイズをするためには、KPIなどの知識だけでなく、トレンドや市場を把握している必要もあります。デベロッパーや開発スタジオがこのすべての作業を行うと、作業量は膨大に。パブリッシャーに手助けしてもらわない手はありません。

フィードバックをくれる

また、パブリッシャーは第三者目線でフィードバックをくれる存在でもあります。

個人のデベロッパーは特に、自分のゲームは見慣れているため、新鮮な目で評価するのは難しいものです。ローンチ経験があるスタジオでも、やはり専門知識がある第三者からのフィードバックは成長につながるでしょう。

実際、マネタイズや販売に関しての知識があるスタジオでも、パブリッシャーと提携したことで成長したケースは多くあります。

世界中に3つスタジオを持つFreeplayは、規模の大きいゲームデベロッパーがパブリッシャーと提携することで得られるメリットについて語っています。彼らはゲームJoin ClashにおいてSupersonicと提携したことで、アメリカのiOSとAndroidで2位に輝き、チャートのトップ100に6ヶ月もの間入り続け、LTVを倍増させました。

引用:Supersonic

ローンチ後もサポートしてくれる

パブリッシャーは、マーケッタビリティテストやプロトタイプテストを行うことで、収益性を確保できる最適なコンセプトを探してくれます。しかしそれだけでは終わりません。ハイパーカジュアルゲームをローンチしたあとも人気を得て収益を上げ続けるためには、広告クリエイティブやゲームプレイなどの改善を続ける必要があります。

特に広告クリエイティブは、ユーザーの心に刺さるものを常に探り続けることが大切です。その点、パブリッシャーと提携していれば、ローンチ後のメンテナンスも安心でしょう。Supersonicは、広告のクリエイティブを月に何十本も制作し、常にアプリの収益化をはかってくれます。

資源や時間の無駄がなくなる

パブリッシャーの知識を借りることができれば、資源や時間の無駄もなくなります。

学生のころ、自分で何時間も考えたのに理解ができなかった問題が、次の日に先生に質問したらすぐに解けた経験はありませんでしたか?あの悩んだ数時間はなんだったんだ……と虚しくなるものですよね。似たことがハイパーカジュアルゲームでも起こりえます。

パブリッシャーと提携することは、いわば常に先生が解説してくれているようなもの。最短距離でヒット作を作り出すことができる、チートコードなのです。

自分に合うパブリッシャーを見つける方法

パブリッシャーと提携するメリットをまとめると、以下の6つになります。

  • 業界初心者を成功に導いてくれる
  • 経済的な支援をしてくれる
  • マネタイズ戦略のプロ
  • フィードバックをくれる
  • ローンチ後もサポートしてくれる
  • 資源や時間の無駄がなくなる

提携先のパブリッシャーを見つけるときは、「二人三脚で一緒に取り組んでくれるか」「透明性があるか」「実績があるか」に注目してみましょう。自分が開発した大切なゲームの命運を任せるパートナーは、信頼できるところでないといけませんよね。

Supersonicでは、世界600社以上のスタジオを支援してきた実績があります。累計10億回以上ものダウンロード件数に貢献しており、その実績は確固たるものです。今回参考にした「スマホゲームパブリッシャーと提携すべき人とは?」という記事でも、Supersonicと提携したことで世に出された様々なハイパーカジュアルゲームの例が紹介されています。

Supersonicと提携したい方は、ぜひご自分のハイパーカジュアルゲームを売り込んでみてくださいね。パブリッシャーにゲームを売り込むときのコツについては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

投稿者プロフィール

広報部ゆあ
広報部ゆあ
株式会社ソースコード広報部/ライター
海外のインディーズゲームが好きで、自分でも開発するようになるが、飽きっぽく凝り性なので一人でリリースまで作り上げることができず、ぐだぐだしているところをスカウトされた。
現在は主にディベロッパーへの技術サポートと公式サイトのお役立ち情報の更新を担当している。