ハイパーカジュアルゲームを開発する際、どのようなテーマにしようか悩みますよね。そんなとき、世界的にヒットしたハイパーカジュアルゲームを知っておくと参考になります。
VoodooやLionStudio、SayGames LLCなどの制作会社は、どのようなハイパーカジュアルゲームをヒットさせているのでしょうか?
本記事では世界的にヒットしたハイパーカジュアルゲームを9個ご紹介します。ヒットした理由も分析していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. Deep Clean Inc. 3D
「Deep Clean Inc. 3D(ディープクリーンインク3D)」は掃除をテーマにしたハイパーカジュアルゲームです。汚れたぬいぐるみや、車、猫のトイレ、苔まみれのプールなど、さまざまな汚れをタップとスライドで取り除きます。
掃除するもののバリエーションが豊富なので、次々進むステージに飽きずにプレイできる優れもの。ステージをクリアしていくとお金が貯まり、新しい掃除器具を買えるようになります。どんどん掃除マスターになっていくのが気持ちいい、スッキリ系のハイパーカジュアルゲームです。
ヒットの理由は、TikTokで人気の「掃除系動画」のトレンドにいち早く乗ったことでしょう。TikTokとハイパーカジュアルゲームはどちらも「暇つぶし」に最適で、ターゲットが似ています。そのためTikTokを参考にすると、次にヒットするハイパーカジュアルゲームのテーマを見つけられるかもしれません。
2. Helix Jump(ヘリックスジャンプ)
「Helix Jump(ヘリックスジャンプ)」は螺旋の塔の最下層を目指すハイパーカジュアルゲーム。1億ダウンロード突破している世界的な大ヒット作品です。
螺旋の軸をくるくる回し、バウンドするボールを最下層まで下ろします。とてもシンプルなゲームなのになぜか飽きない、ハイパーカジュアルゲームのお手本のようなアプリでしょう。Helix Jump(ヘリックスジャンプ)にハマってしまい、レベル300まで行く人が続出しているようです。
シンプルかつ、ハマる。ハイパーカジュアルゲームの基本をしっかり押さえたヒット作品です。
3. Blend It 3D
「Blend It 3D(ブレンドイット3D)」はミキサーでジュースを作り、お客さんに提供するハイパーカジュアルゲームです。お客さんは普通の男の子や女の子、そしてたまにロボット。
普通にジュースを作るだけかと思いきや、オーダーが「携帯ジュース」の場合はミキサーにスマホを入れることもある意外性たっぷりのハイパーカジュアルゲームです。ブレンダーに材料を入れるだけなので、簡単に作れてすぐにお客さんに提供できるのもポイント。
次々に来るお客さんにオーダーされた食べ物を提供するゲームは定番ですよね。そんな定番のテーマに少し意外性をプラスしてヒットしたのが「Blend It 3D(ブレンドイット3D)」でしょう。
4. Lumbercraft(きこりクラフト)
Voodooがリリースした数ある大ヒット作品の中でも一際輝いているのが「Lumbercraft(きこりクラフト)」。きこりになり、木を伐採して村を発展させていくハイパーカジュアルゲームです。
大人気ゲーム「マインクラフト」にどこか彷彿とさせる仕様。集めた木材を使って村を発展させるだけでなく、敵と戦うバトル要素もあります。建物を大きくしたり、武器を強化したり……。
一つのゲームの中でやることがたくさんあり、ハイパーカジュアルゲームに重要な「シンプルさ」と「やり込み要素」のバランスがいいヒット作品です。
5. Rise Up
「Rise Up」はグングン上昇する風船を割らずにゴールまで導くハイパーカジュアルゲームです。1億インストールを突破している大ヒット作品。
指一本が風船のシールドになり、自動で上がってくる風船を守ります。風船が破裂する緊張感は万国共通ですよね。そんな緊張感を保ちながらゲームをプレイするので、現実を忘れてハマれるのです。
ちなみに「Rise Up」は、よく聞く有名な制作会社ではなくSerkan Özyılmazというデベロッパーがリリースしたアプリ。ハイパーカジュアルゲームでは、いいアイデアが浮かべば誰でもヒット作品をリリースできるということでしょう。
6. Crossy Road(クロッシーロード)
「Crossy Road(クロッシーロード)」はキャラクターが車に轢かれないようにタイミングを見計らって前に進むハイパーカジュアルゲーム。世界中でなんと2億人がプレイしている、大ヒットハイパーカジュアルゲームです。
タップとフリックで簡単にプレイできる上、ピョンピョンはねる可愛いキャラクターに癒されます。ゲームを進めていくと新しいキャラクターをプレイできるようになり、やり込みたくなるアプリです。
キャラクターによってリアクションが違ったり、ステージの風景が違ったりするので、飽きずに楽しめる定番ハイパーカジュアルゲームでしょう。
7. Knock’em All(全部撃とう)
「Knock’em All(全部撃とう)」は、敵を撃ってステージから落とすシューティング系ハイパーカジュアルゲーム。タップしてホールドするだけで弾を打てるので、簡単にプレイできます。
迫り来る敵を狙い、シュート。目の前にいる敵がすべていなくなれば自動で前に進むので、プレイヤーはシュートに集中できます。ゲームを進めていくと、散弾銃やバズーカなどお好みの武器で戦えるようになります。
「Knock’em All(全部撃とう)」は「Push’em all(全部押そう)」の兄弟ハイパーカジュアルゲームです。アプリが一つヒットしたら横展開すると、さらに多くのユーザーにアプローチできるでしょう。
8. Shortcut Run(近道ダッシュ!)
「Shortcut Run(近道ダッシュ!)」はさまざまな障害物があるレースコースを駆け抜けて競争するハイパーカジュアルゲームです。
走りながら板を集めていき、集めた板を使って海をこえて「近道ダッシュ」をします。板が少ないと海を越えられずゲームオーバーになってしまうので、少しだけ頭を使うゲームです。
ただ、キャラクターは自動で前進するので、プレイヤーは左右にスワイプするだけ。「Knock’em All(全部撃とう)」でもプレイヤーは敵を狙って撃つだけで、前進する操作はありませんでしたよね。ヒットするハイパーカジュアルゲームは、プレイヤーがやるべきことを絞っているという特徴があるのかもしれません。
9. Sausage Flip
「Sausage Flip」は、ソーセージを投げてゴールまで進むハイパーカジュアルゲームです。ソーセージは障害物にくっつき、柔軟にうねるので、その特徴を使って障害物を突破します。
操作は簡単なのに、集中しないとソーセージを落としてしまう難しさもあるヒット作品です。キャラクターはソーセージだけかと思いきや、ユニコーンやダックスフンド、にんじんなどのスキンも楽しめます。
キャラクターの可愛さと、ゲームの適度な難易度がヒットの理由でしょう。レース系は定番ですが、友達に「みてみて、ソーセージのゲームやってるんだ」と言いたくなるような、意外性とユーモアのあるキャラクターですよね。
大ヒットハイパーカジュアルゲームをプレイしてみよう
ハイパーカジュアルゲームを開発する際は、ヒットゲームをプレイしてみるのがおすすめです。ヒットした作品にはどのような特徴があり、何がユーザーをハマらせているのか。世界的な大ヒット作品をプレイすることで学べることは多いはずです。
ぜひこの記事を参考にして、ご自身のハイパーカジュアルゲームの参考にしてみてくださいね。
投稿者プロフィール
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株式会社ソースコード広報部/ライター
海外のインディーズゲームが好きで、自分でも開発するようになるが、飽きっぽく凝り性なので一人でリリースまで作り上げることができず、ぐだぐだしているところをスカウトされた。
現在は主にディベロッパーへの技術サポートと公式サイトのお役立ち情報の更新を担当している。
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